← 一覧へ
3 / 10
レッスン 3

1行1件・1列1種類——データの基本ルール

人間が読むための表と、データとして使うための表はちがうと体で覚えます

🎯 このレッスンでわかること

きれいに見える表でも、使いやすいとは限らない

L2では、表の乱れが毎月のコストになると見ました。
でも問題は、全角数字や空欄だけではありません。表の作り方そのものが、集計しにくさを生むこともあります。

💡 レッスン1でやったことを思い出してください

L1で長野県のデータをきれいにしたとき、1行に1市町村・1列に1種類の情報を並べた形が完成しました。
あの形こそが、このレッスンで学ぶ「データとして使うための表」の基本ルールそのものです。

今日の結論

データとして使う表は、1行に1件、1列に1種類が基本です。
この形になっていると、並び替え・フィルター・ピボット・グラフ・AI活用まで全部つながります。

悪い表と良い表を見比べよう

同じ売上データでも、表の形を変えるだけで使いやすさが大きく変わります。

人間が読むための表(見た目はわかりやすい)

2025年上期 店舗別売上まとめ
店舗ID 店舗名 4月売上 5月売上 6月売上 合計
ST01松本店5400005580005610001659000
ST02長野店6120006050005980001815000
ST03上田店4230004180004200001261000

月が列に増え続ける

7月、8月が来るたびに列が増え、表の形がどんどん横に広がります。

合計が混ざる

元データと集計結果が同じ表に入り、あとで再集計するときにじゃまになります。

AIにも説明しづらい

1行が「店舗1件」なのか「店舗×月1件」なのかがあいまいです。

📄 悪い形のCSVを開く

データとして使うための表(集計しやすい)

店舗ID 店舗名 売上
ST01松本店2025-04540000
ST01松本店2025-05558000
ST01松本店2025-06561000
ST02長野店2025-04612000
ST02長野店2025-05605000
ST02長野店2025-06598000

1行 = 1件

「1店舗の1か月分の売上」という単位が、すべての行でそろっています。

1列 = 1種類

月は「月」、売上は「売上」の列だけに入るので、ルールがぶれません。

そのまま使い回せる

フィルター、ピボット、グラフ、AIへの受け渡しが同じ形のままでできます。

📄 良い形のCSVを開く

2つのルールを体で覚える

この2つが、これからのレッスンの土台です。

ルール 1

1行1件

1行には、同じ粒度のデータを1件だけ入れます。
今回なら「1店舗の1か月分の売上」が1件です。

ルール 2

1列1種類

1つの列には、1つの意味だけを入れます。
「月」の列には月だけ、「売上」の列には数字だけが入る状態です。

人間が読むための表を否定しているわけではありません

上司に見せる資料や印刷用の表としては、月が横に並ぶ形が便利なこともあります。
ただし、その前の元データは「使うための形」で持っておくのが安全です。

次のレッスンにつながる視点

良い形がわかったら、次はその形を壊さない入力方法を作ります。

L4でやること

数字・日付・テキストの入力規則を作って、そもそも間違えにくい表にします。

L5以降でやること

この形を前提に、長野県の実データを前処理し、ピボットやグラフに進みます。

やってみよう

問題 1

「1行1件」とは、どういう意味ですか?

⭕ 正解!今回なら「1店舗の1か月分の売上」が1件です。 ❌ もう一度!1行が何を表すかに注目してみましょう。

問題 2

「4月売上」「5月売上」「6月売上」と月ごとに列を増やす表が扱いにくい理由として、いちばん近いものはどれですか?

⭕ 正解!月が増えるたびに列が増えると、表のルールがぶれやすくなります。 ❌ もう一度!「人間が読むための表」の困りごとを見直してみましょう。

問題 3

「データとして使うための表」で、月の情報はどこに入れるのがよいですか?

⭕ 正解!「月」の列を1つ作ると、月が増えても表の形が変わりません。 ❌ もう一度!「1列1種類」の意味を思い出してみましょう。
← レッスン2へ レッスン4は準備中