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レッスン 1

もらった表が使えない。なぜ?

売上表のあるあるから、「神Excel」の正体を見つけます

🎯 このレッスンでわかること

こんな表、見たことはありませんか?

同僚から引き継いだ売上表を開いたら、色分けだらけで、小計行が混ざり、数字が全角になっている。
人には読めても、集計や並び替えをしようとした瞬間に止まってしまう。そんな表は仕事の現場でよくあります。

このレッスンの前半では、まずダミーの売上データで「どこが困るのか」をつかみます。
後半では、長野県の実データをきれいにして、本物の公開データでも同じ考え方が使えると確かめます。

🤖 AIとのつながり

CopilotやChatGPTに業務データを渡したくても、列名があいまい、数字が文字列、小計行が混ざっている状態では正確に読めません。
「きれいなデータ」は、AIを使いこなすための前提条件でもあります。

前半で使うデータ

説明用のダミー売上データです。職場の売上表や顧客一覧に置きかえて考えられます。

📄 ダミーCSVを開く

後半で使うデータ

長野県の人口オープンデータです。実在する公開データを整える練習に進みます。

📋 長野県データを開く

元のデータは閲覧のみです。「ファイル → コピーを作成」で自分のドライブにコピーしてから使ってください。

まずは「困る表」を見てみよう

同僚から引き継いだ月次売上表、という設定のダミーデータです。ボタンを押して、どこが集計を止めるのか探してみましょう。

月次売上まとめ.xlsx
2025年春 店舗別売上まとめ(手入力版)
店舗名 4月売上 5月売上 6月売上
松本店 540,000 558,000 561,000
長野店 612,000 605,000 598,000
小計 1,152,000 1,163,000 ★要確認
上田店 423,000 418,000 420,000
飯田店   389,000 382,000
佐久店 355,000 368,000 372,000
合計 1,930,000 2,338,000 2,333,000

ボタンを押すと、問題のある場所が光ります。

この表には名前があります

こういう「人には読めるのに、集計やAIにはつらい表」を、あとから「神Excel(紙Excel)」と呼びます。
見た目を整えることが優先され、データとしての使いやすさが後回しになった状態です。

分析しやすいデータの形

ルールはシンプルです。1行に1件、1列に1種類の情報だけを入れます。

↕️

1行 = 1件

1店舗・1か月分の売上を1行に

↔️

1列 = 1種類

「売上」の列には数字だけ入れる

✅ 分析しやすい形
店舗ID 店舗名 売上
ST01松本店2025-04540000
ST01松本店2025-05558000
ST01松本店2025-06561000
ST02長野店2025-04612000
ST02長野店2025-05605000
ST02長野店2025-06598000

空白行・小計行・全角数字なし。
この形なら、合計もピボットもAIへの受け渡しもスムーズです。

📄 きれいなダミーCSVを開く

きれいなデータは、個人技よりルールで決まる

データが汚れて困るのは、入力した本人ではなく、あとで集計する人や判断する人であることが多いです。
だからこそ、気合いではなく入力ルールや役割分担で防ぐ必要があります。

入力する人

全角数字や自由なメモを入れないよう、入力時点でルールを決める。

整える人

毎月どこで時間を失っているかを見える化し、上流の改善につなげる。

管理する人

入力ルールの責任者を決め、チーム全体で同じ表の形を守る。

実際にやってみよう:長野県の実データをきれいにする

ここからは本物の公開データです。前半で見た考え方が、職場データだけでなくオープンデータにもそのまま使えると確かめましょう。

生データを開く

元のデータは閲覧のみです。「ファイル → コピーを作成」で自分のドライブにコピーしてから作業してください。

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    使うシートを選ぶ

    画面下部のシートタブから「市町村別人口と世帯数及び人口動態 (総数)」を選びます。

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    新しいシートを追加してヘッダーを入力する

    画面左下の 「+」 ボタンで新しいシートを追加します。シート名は「2025きれいなデータ」などにしましょう。
    A1〜E1に 市町村名 / 世帯数 / 総人口 / 男 / 女 と入力します。

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    必要な範囲をコピーする

    元のシートに戻ります。画面左上の名前ボックス(セル番地が表示されている欄)に A9:E100 と入力して Enter を押すと、市町村のデータ全体が選択されます。
    Ctrl + C(Macは ⌘ + C)でコピーします。

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    新しいシートのA2に「値のみ」貼り付ける

    新しいシートの A2 を選択し、Ctrl + Shift + V(Macは ⌘ + Shift + V)を押します。
    「値のみ貼り付け」を選ぶと、数字だけがコピーされ、元の書式は引き継がれません。

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    フィルターで不要な行を削除する

    「データ」メニュー →「フィルターを作成」を選びます。
    A列のフィルタードロップダウンをクリックし、検索欄に 「郡」 と入力します。
    「郡」を含む行だけが表示されるので、それらを選択して右クリック→「行を削除」します。
    同じ手順で 「計」 を含む行(市 計など)も削除します。
    最後に「データ」→「フィルターをオフ」にして完了です。

答え合わせ

完成したら、下のスプレッドシートの2025年のデータと見比べてみましょう。
77市町村・4列(市町村名・総人口・男・女)になっていれば正解です。

正解データを確認する

やってみよう

問題 1

ダミー売上表の「6月売上」の列を、SUM関数で合計することはできますか?

⭕ 正解!全角数字や「★要確認」があると、SUM関数は正しく動きません。 ❌ もう一度!「6月売上」の列をよく見てみましょう。

問題 2

困る表には、問題が何個ありましたか?

⭕ 正解!①全角数字 ②小計・合計行 ③空白行 ④メモ・空欄、の4つです。 ❌ もう一度!ボタンを全部押して確認してみましょう。

問題 3

分析しやすいデータでは、1行に何件のデータが入っていますか?

⭕ 正解!1行に1件(1店舗・1か月分)のデータを入れます。 ❌ もう一度!「分析しやすいデータの形」の表を見てみましょう。
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